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「まなみちゃんはいつか、必ず僕を忘れておくれ。ありがとう。さようなら。」 約束の日、僕が残していた一枚の手紙はそう言って終わっていた。 その一枚をさっき書いた手紙の後ろに加えて封をした。 大丈夫。 もうこれで、何も思い残すことはない。 認知症になってしまったのは、辛かった、確かに辛かった。けど、まなみちゃんには出会えたじゃないか。あれだけ楽しい日々を過ごしたじゃないか。今日、彼女のことを思い出せたじゃないか。 大丈夫。 何気なくまなみちゃんのプロフィールをもう一度開いた。やっぱりそこには髪の伸びた彼女がいた。そのままLINEを閉じようとした時、ふと彼女のひとことが目についた。 『元気でいるよ』 何故かわからないけど「あ、」と思った。 そしたら涙が一つ垂れた。 大丈夫、大丈夫だから。 歯を食いしばった。 ああ、だめだ。 涙は目の中でみるみる膨らんで、溢れた分が大きな粒となってぼたりぼたりと落ちた。 ああああああ 涙は止めようがなかった。膝は崩れて、声は言葉にならなかった。 本当は、正しく君と出会って、正しく幸せになりたかった。終わりなんて来ないかのように生きたかった。もっと幸せでいたかっ
視聴回数: 3.4万 回2025年1月11日
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